【英文法講座】「わからない」から「わかった」へ!

元塾講師が書くわかりにくい英文法を分かりやすく解説!

【英文法講座第5回】どこから何を修飾??「副詞」編

どうもこんにちはnopazoです。

みなさんが分かりにくいと感じる英文法を今回もわかりやすく解説していきます。

 

さて、今回で基礎的な品詞の講義は最後です。今回のテーマは

 

副詞

 

です。

前回の記事はこちら

 

 

 1.副詞とは?

 

副詞とは何をしてくれる品詞でしょうか?

前回の形容詞では名詞を修飾しましたね。

 

じゃあ副詞はというと・・・

 

名詞以外全部修飾します

 

なめとんのかいワレェ(--〆)そんなだるい品詞あるかいな!

 

いいえ、あるんです。残念ながら副詞は名詞以外全部修飾できます。

要するに動詞、形容詞、副詞を修飾でき、さらにいえば句でも節でも文全体をも修飾できちゃいます。

 

では、どのように修飾するかを見ていきましょう。

 

2.副詞は動詞を後ろから修飾する

まず動詞の修飾方法からみていきましょう。

副詞は動詞を後ろから修飾することができます。

 

例えば

He plays the guitar well.          彼はギターを上手にひきます。 

 

 この文章では緑のwellが副詞です。wellは、playを後ろから修飾しています。日本語を見てもわかる通り、「弾く」という動詞を「上手に」という修飾語で修飾しています。

他にも

 

Tom runs fast. トムはと絵も足が速い

 

この「fast」も実は副詞です。「run」を修飾していますね。

 

 英語の副詞では動詞を後ろから修飾することがわかりましたか??

 

3.副詞は、形容詞を前から修飾する 

 

 続いて副詞は形容詞を前から修飾することができます。

例えば

 

The clock is very old.     この時計はとても古い。

 

今回はveryが副詞になります。この「very」は、形容詞の「old」を修飾しています。

前から形容詞を修飾していますね。日本語を見ても古いを「とても」で強調していることが分かります。

 

形容詞は動詞と違って前から修飾されることが分かりましたか??

 

3.副詞は副詞を前から修飾する

 

続いて副詞は副詞を修飾することができます。

 

はい?副詞同士で修飾??なんじゃらほい?( ̄ー ̄)

 

今から例を挙げますので・・・。

 

She plays baseball very well   彼はとても上手に野球をする。

 

 

形容詞の時と要領はほぼ同じです。「well」が副詞ですので「very」が「well」を前から修飾しています。日本語を見てもわかるはずです。副詞は副詞同士をも修飾してしまうんです。ちょっとここは混乱するかもしれませんが、知らずに使っていることはよくありますので覚えておきましょう。

 

 

4.副詞句、副詞節は文全体を修飾することもある

 

先ほどの3つのように副詞は動詞、形容詞、副詞を修飾します。しかし、これが副詞句、副詞節になると文全体も修飾することができます。

 

例えば、副詞句であれば、

 

I  went to school yesterday.  私は昨日学校に行った。

 

この文章のどこが副詞句なのかというとyesterdayがそれにあたります。「昨日」という語句は副詞句です。要するに、無くても意味は通じる語句です。

「yesterday」がなくても意味は通じますよね?その文章でなくても通じる語句が副詞句に当てはまることが多いです。

この「yesterday」が「I went to school」という文全体を詳しくしているので文全体を修飾していることになります。

 

同じことが「副詞節」でもいうことができます。

節とは、主語と動詞が含まれている文のことです。

例えば、

 

If it rain tomorrow, you will not go on picnic.

もし明日雨が降ったら、ピクニックに行けないでしょう。

 

この文章は緑の部分が副詞節となります。この副詞節は、主節(メインの文章)である赤の文章を修飾しています。要するに副詞節が文全体を修飾しているということになります。副詞節の見分け方もその節がなくても意味が通じる部分が副詞節です。

 

このように副詞句や副詞節は文全体を修飾できます。

よって、句や節まで考えれば副詞は、名詞以外すべてを修飾することが可能なのです。

 

5.頻度を表す副詞

 

副詞で覚えなければならないものとして頻度を表す副詞があります。

頻度を表す副詞は以下の通りです。

 

1.always いつも

2.usually たいてい

3.sometimes 時々

4.often よく

(5.never まったく~ない)

 

この頻度を表す副詞はしっかり覚えましょう。

 

そしてこの頻度を表す副詞の文中の位置ですが、「一般動詞」と「be動詞」で位置が変わります。

「一般動詞」ならば頻度を表す副詞の直前に、「be動詞」の場合は頻度を表す副詞の直後になるので覚えておきましょう。

 

一般動詞の場合の例

I usually get  up at seven. 私はたいてい7時に起きる。

 

be動詞の場合の例

He is always busy.  彼はいつも忙しい。

 

 

 6.まとめ

今回は副詞についての講座でした。副詞は名詞以外すべてを修飾することができます。句や節まで視野を広げて、どの語句がどの単語や文を修飾しているかを見分けられるようにしましょう。頻度を表す副詞はよく出題されるので覚えておき、文中での位置に気をつけましょう。

 

今回で基礎的な品詞の解説は終了です。次回からは、文型をはじめとする本格的な英文法の解説をしていきます。